小学校・中学校の通常学級における特別支援教育の展開について、その理論的背景や動向について解説します。2022年12月に発表された文科省調査にて、特別な教育的支援が必要な児童生徒の割合は8.8%に上ると報告されました。この研修では通常学級をよりインクルーシブにすることを目指して、ユニバーサルデザインの観点から通常学級での具体的な授業づくりや学級経営上の手立てについて、実例を交えながら紹介していきます。
2022年12月に発表された文科省の「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」では、小中学校の通常学級に在籍する子どものうち8.8%が特別な教育的ニーズを有していると報告されています。しかし、多くの通常学級担任がこの割合は氷山の一角であり、もっと多くの子どもたちが特別な教育的ニーズを抱えていると感じられるのではないでしょうか。この動画では、文科省調査の結果を解説しながら、現在の通常学級の実態について考えていきます。
(41分25秒)
担当講師:菊池哲平(熊本大学大学院教育学研究科・教授)
インクルーシブ教育システムの構築のためには、通常学級における「合理的配慮の提供」と「ユニバーサルデザインの視点に基づいた授業・学級づくり」が不可欠です。障害者差別解消法の改正に伴い2024年4月より民間事業者においても合理的配慮の提供が義務付けられます。この動画では、合理的配慮とは何かについて詳しく解説すると共に、合理的配慮の前提となる基礎的環境整備に欠かせないユニバーサルデザインの考え方について紹介します。
(45分10秒)
担当講師:菊池哲平(熊本大学大学院教育学研究科・教授)
通常学級には発達障害のある児童生徒を含む多様な子どもたちが在籍しています。こうした子どもたちをインクルーシブしていくためには、通常学級での授業作りや学級経営をユニバーサルデザインの視点から改善していくことが求められます。この動画では「授業のユニバーサルデザイン」の基礎理論と基本的な手立てについて紹介していきます。
(58分25秒)
担当講師:菊池哲平(熊本大学大学院教育学研究科・教授)